子供のころ自分から見えている水平線というのはずいぶん遠くに感じていた。
海水浴とかに行くと水平線をみてやはり地球は丸いよね、なんて言ったりして水平線の向こう側に何となく憧れを感じた。
そういえば伊良湖岬の海岸では「ここは太平洋だ、この海の向こう側にはアメリカがある」なんて叫んだりもした。
ひょっとしたら太平洋の真ん中まで見ていた気分だったかもしれない。
ところが視点を海抜150センチで計算すると4.37キロメートルだそうだ。
見える水平線までの距離が だ。
たったの4.4キロしかない。泳いでいける距離だ。
〈水平線の向こう〉には何となく夢みたいな憧れみたいなイメージをもっていたのに、である。
4.4キロの向こうにはアメリカはない。
つまらないことを知ってしまった。
だからこの計算式はフェイクとしておこう。
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