中国の映画を見た。
1980年代初めの湖南省西部山岳地帯を舞台にしている。
親から子供に郵便配達業務を継ぐ物語である。
題名は【山の郵便配達】
往復223キロを3日で帰ってくる日程。
もちろん全行程歩きである。
1980年というと自分は26歳にはなっている。
子供も一人生まれている時期に当たる。
最初は彼我の違いを想いながら見ていた。
次第に親にとって息子が継いでくれる嬉しさ、
自分が終わってしまったさみしさの表現に見入った。
実によかった。
終盤で息子が父を背負って渡河するシーンでは鼻の奥がツーンとした。
終わって息子曰く「郵便カバンより軽かった」に至ってはうるうるしてしまった。
自分にも同じような体験があったのだ。
久しぶりに人生とか、哲学的に考えさせられたヒューマンドラマだった。
後味としてはすがすがしいの一言であった。
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